働きすぎの疲労臭でアンモニアのような臭いに
梅雨のジメジメした季節と言うのは、ただでさえ湿気てしまって臭いニオイが起きやすいのですが、それに拍車をかけるのが仕事のしすぎによる『疲労臭』です。
疲れたサラリーマンやOLさんがひしめき合う満員電車に揺られる中で、周りのニオイと言うものはどうしても気になるものだと思います。
管理人は田舎に住んでいるので満員電車に揺られた経験はありませんが、想像しただけでも人酔いしそうです^^;
仕事に疲れるというよりも、人ごみに疲れてしまうかもしれませんね。
そういった日常の繰り返しによって疲れが極度に溜まってくると体臭が発生してきます。
その体臭のことを『疲労臭』と言うみたいなのですが、疲労臭はシャンプーやボディソープ、デオドラント剤を利用していても防ぎきれません。
というのも、疲れによって内臓の機能が低下することが原因になってくるからです。
とくに肝機能が低下してくると疲労臭が起きてくると言われています。
肝臓と言えば解毒作用があって、薬やアルコールを分解してくれる臓器なのですが、解毒作用がうまく働かなくなるとアンモニアのような臭いがしてきます。
アンモニアのニオイと言えばおしっこのニオイですよね。
肝臓の機能障害が起きるアルコール性肝炎や肝硬変、肝臓がんの人から臭ってくると言われています。
しかし、そのような病気がなくても疲労が溜まりすぎると肝臓がうまく働かなくなりアンモニア臭を発生させることがあります。
そこで、疲労によってアンモニア臭がしてくる理由について知っておきましょう。
なぜ疲労によってアンモニア臭がするのか?
アンモニアというのは化学式でNH3と書きますが、窒素が含まれています。
窒素と言うのは肉などの高タンパク質の食べ物に含まれているのですが、肉が分解される過程でアンモニアが発生するんです。
また、激しい運動をしても身体の筋肉が分解されてアンモニアを発生します。
普通、アンモニアが発生したとしても肝臓で解毒されるためニオイは起きないようになっています。
しかし、肝臓の機能が低下するとアンモニアの解毒が不十分となり血中のアンモニアの濃度が増えて汗からアンモニア臭を出してしまうんです。
アンモニアの解毒はオルニチンサイクルという働きが関与しているんですが、肝機能の低下でオルニチンサイクルがうまく機能しなくなります。
アンモニアが溜まってくるとだるさや疲れを感じてしまうし、体臭が起きてしまって周りの目が気になってしまいますよね。
これはどうにかしたい問題だと思います。
そこで、アンモニア臭がしないように対策をしていくことが大切になってきます。
肝機能を高めて疲労臭を抑える栄養
アンモニアの臭いがする疲労臭は肝機能の低下によって起きるわけですから、肝機能を高める必要があります。
肝機能を高めると聞くと、お酒を飲む人なら真っ先に思い浮かぶのが『ウコン』だと思います。
二日酔い対策として「ウコンの力」はすごく馴染みがありますからね。
あとは『しじみ』も身体にいいですよね。
理由はどうであれ、とにかく二日酔いに効くということからお世話になっている人もいると思います。
(そういう管理人もお世話になっている一人です、笑)
ではなぜウコンやしじみに肝機能を高める効果があるのかと言うと、オルニチンという成分が豊富に含まれていて、肝機能を高めてくれる働きがあるからなんですね。
『オルニチン』というのは、肝臓で働くアミノ酸のことで、アンモニアの解毒作用があります。
ということは、疲労臭を抑えるためには肝機能を高めるオルニチンを多く含む食事を摂ればいいということになります。
といっても、食事だけでとるのは難しいと思います。
毎日ウコンやしじみを食べるわけにはいきませんからね。
そこで、サプリメントやドリンクが用いられているんです。
疲労臭は体内から汗として出てくるので、シャンプーやボディソープ、デオドラント剤で消臭したとしても防ぎきれませんからね。
そのため、しっかりと肝機能を高めて体内からニオイ対策をすることはエチケットとしても大切なことになります。
そして、疲労臭と言うのは自分では気づきにくいので、あらかじめ対策していくといいでしょう。
オルニチンを含んだサプリメントを摂ることで疲労を抑えてニオイの抑制にもつながります。
毎日取りつづける必要はないかもしれませんが、マルチビタミンやミネラルなどと一緒に定期的にサプリメントとして摂ることがいいと思います。
満員電車でアンモニアのニオイをさせて周りの視線を気にするよりも、早めに対策する方がストレスなく毎日を送れますからね。