柿タンニンには防臭効果があるんです
体臭を防いでくれる効果のある成分として注目されている成分と言えば『柿タンニン』ですよね。
柿タンニンと言うのは、まだまだ熟していない渋柿を潰してしぼり汁をとったもを発酵させてできたエキスの中に含まれている成分なんです。
タンニンと言うのはワインや緑茶にも含まれる成分でポリフェノールの一種なんですが、ワインの20倍、緑茶の73倍もの含有量があると言われているんですね。
緑茶でも苦いものがあったり、赤ワインも渋みを感じたりしますが、渋柿を食べたときなんかは「しぶっ!!」って感じで顔が変形してしまうような代物ですが、それは柿タンニンの仕業だったんですね。
一度柿狩りに行ったことがあって、木からもぎ取った柿をそのまま皮をむいで食べるのですが、渋柿に当たった時は口の中が一気に「キューーー」ってなりましたからね(笑)
ただ、そんな渋い柿タンニンですが、柿渋からとれる成分と言うことからも分かるように、普通に自然界の中に存在する植物性の成分なので、すごく身体にいいんですよ。
じゃあ、柿タンニンがなぜ防臭効果があるのかと言うと、タンパク質を固める作用があるからなんです。
柿タンニンには粘膜を変性させる力があるんですが、粘膜を変性させることによって粘膜からの分泌物を抑える働きがあるんですね。
粘膜からの分泌物が抑制されると、下痢を止めたり腸内を整えたりしてくれる役割があるんで、薬用植物として用いられているんです。
柿タンニンの体臭防止効果
柿タンニンがタンパク質を変性させると言う作用を利用すれば、悪臭となる成分とくっついて別のものに変わることができるんです。
これによって悪臭成分を分解して、体臭を防ぐ役割ができてくるんですね。
また、微生物やウイルスを寄せ付けない殺菌・防菌効果があり、汗や古い角質の分解・発酵を抑え、悪臭の発生を抑える効果があるんです。
これによって、加齢臭の成分であるノネナールが発生しにくくなるので、体臭予防に効果があるんですね。
防菌作用と言う点ではノロウィルスに対する抵抗力を高めたり、水虫を予防してくれるので消臭効果があると言われています。
人間の身体以外にも、微生物やウィルスを寄せ付けないことから、木造建築の下地に使われたり、衣類の染料として用いられたりしたのも防菌効果があるためなんですね。
このように柿渋から作られる柿タンニンと言うのは体臭防止効果があるものなので、体臭を予防・改善していくことを考える上ではひとつの選ぶ目安にしていきましょう。